毒を喰らわば皿までも

アジア弾丸浮遊旅と高エンゲル係数備忘録

【尖沙咀/Tsim Sha Tsui】液体に負ける屈辱。缶ビールに負けておなかを壊すが路地裏激ウマお粥に救けてもらうの巻

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前回の香港のお話です。

 

先に言います。

 女子的にどうなんだというお考えもまったくもって正しいと思われますし、きれいなお話ではないので、はっきり言って週末OL弾丸旅みたいな、

本当にきれーーーいな旅ブログを期待されていらっしゃる夢見るシャンソン人形な方、素直に画面の「もどる」ボタンを押していただきまして、どうぞほかの記事を読んで下さ…(まだ3つめだし変化ないか。。。)

 

さて。

 

普段日本の関東にて消耗している社畜なのですが、休みを取ったのにも関わらず、香港エクスプレスの深夜1:00便をとれず、時間を無駄にしたくないのに夕方の便で高跳びし、現地に22:00頃に到着予定。

香港の上を機体はぐるぐるしており、愛用しまくりの初期iPod classicも元気がなくなってきました。

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隣のおやじのいびきと、ハードロックの隙間から、キャプテンスピーキングを耳を凝らして聞くと現地が悪天候って…おいおい、もう余計に何時間飛んでるんだ…。

 

空港について遅れた荷物を受け取り、Airportエクスプレスに乗って九龍駅についたのはすでに深夜の時間帯でした。

 

ちなみに割引アプリで予約してそのままiPhoneの画面のQRコードで自動改札をピッとするだけなので超便利。(←またの機会に。)

https://m.kkday.com/ja/product/2425

 

今回は滞在時間が短いのと22:00以降にホテルに到着になる予定だったので、

Agoda、トリップアドバイザー、ホテルズドットコム、Googleの口コミを見て、プール付きで評価も高めのよさげなホテルと見込んで尖沙咀東部のホテルにいたしました。

 

が、ホテルが高級すぎて全然落ち着かない。

 

荷物をばーん!と放り投げて、罪深い肉を食べるためにおでかけし、早速近所の24時間スーパーへ行き、初日のうちに食材やバラマキ土産を買いあさる。

 

某有名ライターさんのTwitterで気になって、早速行ってきた罪深き肉料理のお話は別の時にアップするとして、今回は食事し、スーパーで買い物し、ホテルに帰ってきて風呂のあとにビールを飲んでからのおはなしでございます。(前置きなが・・・)

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風呂後に一杯、ミニバーの缶ビールをプシュッとやって一気に飲む。

 

「ゴクゴク・・・・ん???(*´ω`*)

いつもと味がなんか違うなぁ…、ま、いっか。」

味の変化に気が付きつつも、もうひとグビリ。

 

「やっぱりなんか味が違うな、疲れてんのかな、TV見よ♪」と、缶ビールを半分ほど残し、言葉がよくわからないけど、ものすごい速さで進む香港の深夜ドラマ?を見ておりました。

 

するといつの間にか寝ており、幸せな朝を迎えるはずが…!!

 

「ぐるぐるぐるぐるぐる・・・・・・・・・・・!!\\(: ゚Д゚)!」

 

朝の5時頃でしょうか。

 

そう。

 

フィリピンで初めて南国の洗礼を受けた時と同じ音がしました・・・

 

落ち着け・・・・・よく考えろ、私よ・・・・

何をしたんだ…??これからどうする…?

 

フィリピンでは一週間くらい治らず、食えず、終いには震えが来たので近所に運良くあった大学病院に半日お世話になったが、今回は半日も無駄にしたくないッ・・・!!

 

いやいや、健康第一なのだから潔く保険の力を借りるべきッツ・・・!!

 

いやいやいや、あのフィリピンで一週間乗り越えているのだから、インフラ整う香港では何喰わぬ顔をして過ごせるに違いないッツ!!!

 

「ぐぐぐぐぐぐぐぐるううぅぅx・・・・・」

ヒィィィィッツ!!(´;ω;`)ウゥゥ

 

健康優先か食い気優先か、この押し問答を数秒の間で繰り広げる間、

ハッ…( ꒪Д꒪)!

 

そう、いつも飲んでいるやつなのに味が違ったもの、この数時間の行動で一番違和感を感じたのは、コーヒーでもなく、飲食店の料理でもなく、缶ビールでございました。

 

以前輸入食材関連の仕事をしていた時も、「缶とかは落とした時に穴が開いてなくても、容器のゆがみで空気が入り、見た目にはわからないが中身の劣化につながる。」と大先輩からの有難い言葉を激しく思い出したのでした。

 

そうか、穴が開いていたからビールの味が違ったのかッツ・・・!!!

 

気に入らぬ下僕の気配に気が付き急にマントを翻すラオウのごとく、

「ガバァァアアア!!!」と布団をめくり、

残っていた缶ビールを星付きホテルの洗面台へこぼすと、

 

「とぷとぷとぷ・・・ドゥロッツン!!!Σ(゚Д゚)ぎゃー!」

 

水の排水が良いように設計された洗面台。いいホテルなんでしょうか、

黒いぐでたま、未確認液状化物体を確認することもできず、写メも取れず、

スル~~~っと排水溝に消えていきました。

 

一瞬のことで呆けていると、缶の中身は空っぽ。エビデンスなし。

フロントに淡々と苦情するも私もフロントも英語力がなく、ついには日本語と広東語の言い合いに。

 

いつもなら負けずに現地の友人にもSOSコールを依頼するでしょうが、

この時ばかりは内線電話をあきらめ個室にこもる。涙

 

私の腹からはありえない音が鳴り響き人間の生命の神秘を感じつつ、再び眠りについたのは朝8時。。。

 

健康>食欲。珍しい。

 

それから

1~2時間ほど眠り、初日の午前中が過ぎようとしていたころ、

「お粥ならおなかにいいから食え!」という仕事中の現地友からのありがたいお告げに我に返りました。

 

ここで負けてはならぬ。(←ラオウ

 

香港の食べログ的なアプリ、「Open Rice」とGooglemapを検索し、なんと近所にお粥が食べれるとことにあるというのを気が付いた。

 

当初の食道楽予定改め、お粥を食べるためにホテルを前かがみで出発。

フロントにいもドアボーイにも今朝ほど言い合ったスタッフはおらなんだ。この腹痛そうな有様を見せたかった…。

 

ホテルから歩いて本当に1分程度、いや、腹痛の牛歩で3分程度か。

こちらのお店でございました。

 

新大光燈
號 半島 中心 G36 地鋪, 67 Mody Rd, Tsim Sha Tsui, 香港
+852 2641 4188
https://goo.gl/maps/zWQ2NmrCVAs

 

豪雨でめちゃくちゃ滑る床。

つるッツ、ガタッ、やめてくれえええ、今はおなかが痛いんだよ、おやじ・・・・!と厨房の中のおやじに引きつり笑いを浮かべながら店に入る。

 

あまりの姿勢の悪さにおやっさん不思議そうにこちらを見る。

心配して、給仕のお姉さんがすぐにメニューとともに、おなかをさするジェスチャーをしてくれた。

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ここは広東語が通じないとわかると、写真付きのメニューを出してくれる。

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心配されているのもうれしく、真っ先にお粥と腸紛くらいはと欲張ってサイドメニューもオーダー、この瞬間から健康<食欲にシフトした。

 

店内は日本人がこんなところに来るのはめずらしいな~~~という感じでいろいろな人が顔を覗き込んでくる。仕事休憩中の方、カーラー巻いたままのおばさん、夜のお店からの仕事帰りのきわどいお姉さん、学生。ものの5分で満席に。

 

ネットでの評価は低い。あえて書き込むような人がこないのだろう。

しかし厨房には、ザ・厨房一筋50年!みたいなおやっさんがいるのと、香港の街角特有の香りが立ち込めているのでここはうまいに違いない。

 

もはや腹が減っているのか、悪化しているのか、どんどんぴーひゃらぱっぱぱら(自粛)。

 

腹からの轟音は厨房からの作業音でかき消されたので、周囲にはばれず。

ついにお粥が運ばれてきた・・・・・・・・・・・!!

 

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腹に物体が入って悪化することの心配を押し込め、さっそくお粥を一口・・・・!

 

うまい。

 

うますぎる!!

 

(T_T)/~~~ツー

 

弱った時に食べたからなのか、今までの有名店でのお粥もいいけど、ここもかなりうまい!!

 

久しぶりの種もみにありついた老人のごとく、お粥にすがりつき、お腹の轟音を気にせず、ひたすらはふはふとしながら食べまくっておりました。

 

お粥を半分くらい食べたところで、腸紛。これもお店によって結構味違うんだけど、好きな味かな・・・

と、ううううまぁいッツ!!!

 

涙目になりつつ、目をぎゅーっとつむりながら噛み締める香港朝食。(T_T)/

あまりに無言でうまそうにむせび食っているからなのか、給仕さんも厨房のおやっさんも笑いつつ喜びつつ見守ってくれておりました。

 

食休みして一時間、お腹はフィリピン時代と同じ轟音だったにもかかわらず、ものの一時間で復活。

午後は街角のお茶屋さんを見つけてはお茶を飲み、ペットボトルでも漢方茶を買い、夜ご飯には友人と普通の晩飯を食っておりました。

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あのフィリピンでの一週間はなんだったんだと、我が腹のバクテリアを疑いつつも

一発のお粥でお腹が落ち着くなんて。。。。

 

本当に救われた。翌日も飽きず、こちらで朝食を。聞いてみると一番人気はこの組み合わせとのこと。早速注文して爆食べしましたが、うますぎてうますぎて。

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みてくださいこの艶…!

 

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あの時部屋で休んでいるだけだったら、完全に終わってた。

 

あきらめてはならぬと、それでも何か生きるために食わねばと、行動を起こした自分に万歳。友よありがとう。

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ワンタン麺も最高。

友の言葉を信じて、店に入る前の勘を信じてよかった。

 

結局自分の直感を信じて突き進むしかないのだと確信した一日でした。

 

まさに、我が人生に一片の悔いなし!!!!

ドオオオォォン・・・・・・・・・・・( `ー´)ノ

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(北斗ネタ、ついてこれる女子はいないよな。。。。)